会員投稿欄「合唱と私」

私の退職後の趣味を合唱と決めて、かれこれ十一年になります。元々カラオケ大好き人間の私は、ちゃんとした先生の下で歌を習うという決心をしました。そこで柏市合唱連盟所属の合唱団の中から「フレンドリーシンガーズ」という混声合唱団に加入しました。 指導の先生は大門康彦さん。NHK全国学校音楽コンクール(通称Nコン)の指導及び審査員を務める先生です。合唱経験のない私にとって、もったいない位の先生です。おそるおそる始めたものの、楽天家の私はすぐにその楽しみにはまり、半年後には大門先生指導の別の合唱団「音楽集団BVE」にも加入しました。こちらは小人数ながら、音大出の人が何人かいて少々レベルが高めです。

フレンドリーシンガーズ

2011年柏市合唱連盟は創立30周年記念作品を作ることとなり、作詩を市民公募、作曲を大中恩先生(おおなか めぐみ、「いぬのおまわりさん」「サっちゃん」等の童謡他、多数の合唱曲を作曲、2018年没)に委嘱しました。作詩者で選ばれたのは「音楽集団BVE」の団員でした。記念作品を歌う合唱団が組成され、2012年6月初演されました。もちろん私は参加し、大中先生による練習指導および当日の指揮を受けたことは大変貴重な思い出です。

左から大中先生、筆者、大門先生

私はまた、ひょんなことからオペラ歌曲を専門に歌う「ニューイヤーコンサート合唱団」にも加入しました。毎年1月、地元柏でプロソリストが上演するオペラコンサートの合唱を務めるものです。指導の先生は、八重樫節子さん。二期会合唱団及び新国立劇場合唱団で実績のある声楽家です。今年は、モーツアルト「魔笛全二幕」を日本語上演しました。私は合唱の他に僧侶役を任ぜられ、プロ出演者相手に台詞を言うというおまけまでありました。

直近2年間は、コロナ禍のため合唱の世界も大きな影響を受けております。半年ほど全く活動休止の時期もありました。今は練習が出来ておりますが、マスク着用、ディスタンスをとる、頻繁な換気等に努めながら練習しております。演奏会は、制限付きながらようやく再開され始めたところです。 一方、老人ホーム訪問コンサートは未だに再開の目処がたっていません。早くコロナ禍が終息して、以前と同様な合唱活動が出来ることを願ってやみません。

中川 廣明

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